無邪気すぎるあっくんにユメちゃんはニヤリと笑って。揶揄うように肘で私をツンツンしてくる。



「あらら~。朱里どうする?もう一人作っちゃう?」

「もう一人…?」




正直考えたことなかったかも。

私もたっくんも一人っ子だし、兄弟がいるっていうのがまずピンと来ない。

だけど、私も子供の頃は弟か妹が欲しいと思ったこともあるわけで…




「兄弟はいいよ。ほら、私3人兄弟じゃん?だから自分も3人生むのが目標なんだ」

「3人も?すごい…」

「ほらほら~。朱里も歩夢に弟か妹、考えてあげな?」




うーん…と俯いて頭を悩ませる私をあっくんは下から覗き込んで。そして、また天使の微笑みを見せた。




「ママ、お願ーい。…ね?」




そんなに可愛くお手々を合わせられちゃうとなぁ…

可愛すぎて頷きそうになっちゃう。

でもこれは私一人で決めていいことじゃないし。

たっくんに相談してみよう…かな?

たっくん、平日は疲れててすぐに寝ちゃうから週末にでも言ってみよっと。