「ユメちゃんお腹大きくなったね。予定日来月だっけ?」
「うん。うちも男の子だってさ」
「本当?一緒だね。男の子可愛いよ」
「歩夢はミラクルボーイ2世だからいいけど、うちは草食系男子2世だからさぁ…肉食系にするべくビシバシ育てるつもり」
「そ、そうなの…?」
「当然!草食系で頼りなくて天然なのはヨッシー一人で充分だよ。男は逞しくなきゃ」
なんてブツブツ言いながらもね、ユメちゃんはヨッシーのことが大好きなの知ってるよ。
だって、結婚してすごく綺麗になったもん。
それって幸せな証拠だよね。
「ねぇねぇ!ユメちゃんのお腹には赤ちゃんがいるの?」
「ん?そだよ~。もうすぐ生まれるんだよ」
「赤ちゃんが生まれる……」
私達の間に割って入ってきたあっくんは、目をキラキラ輝かせて。何やら真剣な表情でユメちゃんのお腹を見つめてる。
ジーッと見ちゃって興味深々って感じ…
うちの近所には赤ちゃんいないもんね。
「ママっ!赤ちゃん欲しい!赤ちゃん生んで~!」
「へっ…!?」
暫くユメちゃんのお腹を凝視していたあっくんが漸く私の方を向いたかと思えば、突然飛び出したそんな発言。
私は驚きのあまり素っ頓狂な声をあげてしまった。