「もー。いい加減手離してよ。お風呂入れないじゃん」

「やだ。寂しい。僕ユメっちがいないと生きていけない」

「おいおい…」



一家の主人(あるじ)が駄々っ子みたいに何言ってんだか。情けないわー。蹴り入れたいわー。


でも…淡白なヨッシーは普段あんまりこんなこと言わないんだよね。

ビールよりジュースのが好きなお子様だから、酔った姿なんてレアだし。

もう夜になっちゃったけど…まだギリギリ休日。

ラブラブしちゃうのも…アリ、なのかな?



「ユメっちー。好きー、大好きー」

「うっ…ラ、ラブラブに慣れてなさすぎて胸が苦しい」

「ん?ギューする?」

「…これから毎週末は酒を飲まそう。絶対に」

「ユメっちー。チューしよー」

「チュ、チュー!?」




ああ、マジで天然は厄介だ。

でも……めちゃくちゃ幸せ。

これだからこのアホから離れられない。