せっかくの昼休みにアホな先輩に誘われて相撲をとらされる後輩達の不憫なことよ。

とんでもない先輩いるじゃんってみんなに思われてたりして。

でも鈍感だから、他人のそんな思いにも気付かないんだよね。ハッピー野郎め。

これ以上ここにいたらアホが移りそうだし。



「さて、お風呂入ってくるかなーっと」

「…待って…」

「ん?どした?」

「行かないで、寂しい…」

「はっ?」



ソファーから立ち上がった私を引き止めるみたいに腕を強く掴んだヨッシーは、さっきまでと少し様子が違う。

目はトロンとしてて、且つウルウルしてて。
掴んだ腕に擦り寄るみたいにくっつけてきた頬は赤く染まってる。


一体何がどうした。突然変異か?

何が何だか分からぬまま腕にスリスリしてくるヨッシーは、幸せそうにニコーッと笑ってる。

可愛いな、おい。