大きな子供、ヨッシーの濡れたパジャマを綺麗に拭いてあげて。それから髪の毛をタオルドライして軽くドライヤーもしてあげた。
ちゃんと乾かせば猫っ毛の繊細な質感を活かしたふんわりエアリーヘアーになってそこそこイケてんのに何でやらないかな。
朝にしたってそう。
睡眠ラブのヨッシーは、いつも時間ギリギリまで寝てボッサボサ頭のまま会社に行こうとするから元美容師として放っておけず、毎朝私がセットしてあげてるんだ。
自分で言うのもなんだけど、こんなに面倒見のいい嫁なかなかいないと思う。
「はい、オッケー」
「ありがと、ユメっち」
「ま、いいってことよ」
ここまでしてあげたんだもん。感謝されて当然だよね。
これでやっと世話焼きタイム終了したことだし、私もお風呂入るとしよう。
そう思って腰掛けていたソファーから立ち上がろうとした時、ヨッシーが思い出したようにパジャマのズボンのポケットからゴソゴソと何かを取り出した。