「……おいで」


え、おいでって。え、何!?

急に体がぐいって蓮の方に持ってかれた。


「今!シャッターチャンス!」


待ってこれ超恥ずかしいんだけど!

どうして私が片手で蓮に抱きしめられてるの!?


身長の低い蓮の息が首筋に当たって心臓が変にばっくばくになる。



でも写真撮られるからには不細工な私なんて許されない。


ここは恥を忍んで!



蓮のポーズに倣って私もピースサインしとく。


悠李くんから無言のグッドをもらってやっと解放された。

はあ、これは死ぬ。

死因、ドキドキだなんて恥ずかしくて言えない。