「…彼氏とシンデレラ城に行きたいって夢を一緒に叶えてほしい」




「うん、うん!彼氏がぜひ叶えてさしあげよう!」



その彼氏っていうのいちいち噛みしめなくていいから。


嬉しい、嬉しいって言いながら両手繋いでジャンプしてるの。


犬じゃない。これは犬超えた地球外生命体。



一緒に地図見て今どこにいるか確かめて一緒にそっち方向行く。



だけど手は離さないまま。



身長は私より小さいのに、手は骨ばってて硬くて男の子だなって思う。



待って!それだけでキュンキュンするのってもう重症じゃん!


「愛華ちゃんどした?」

「どうもしてない!」


蓮にバレるとかもう私じゃないよこんなの。




「僕さ、好きってことばかりで付き合ってからのこと全然考えてなかったんだよね。だけど、愛華ちゃんがやりたいこと、僕がやりたいこと、二人で一緒にやっていこうね」