もう…なんなの?

大人だからって知ったような顔しちゃって

そんなこと思いつつも
星村くんに握られた手をじっと見つめる私は

頭の中は星村くんでいっぱいだった。

ふと手に違和感を感じた。

そっと手の平を開いてみる。

ん?
なんか…小さな紙切れ?みたいなのが入ってる…?

なんだろ?

星村くんに握られた手には小さな紙切れが入っていた…

星村くんに手を握られたことで
星村くんに触れられたことで
頭がいっぱいいっぱいだったから…
全然気づかなかったんだ…

私は二つ折りしてあるその小さな紙切れをそっと開いた

え!?
コレって…まさか…?