「龍希~?春野さん連れて来たよ!もう、春野さんてば凄い面白い子だね!アヤノすぐ仲良くなっちゃった!」

「ありがとう、アヤノ。こいつ不安だろうから、アヤノそばに居てやってくんねーか?俺が居ると嫌だろうし。よろしくな。」

「分かった。そんなお願いなら、大歓迎だよ!アヤノがんばっちゃいます!」

「昔から頼もしいな、アヤノは。」

そんな会話を聞いていて、僕は疑問しか浮かばなかった。どうして?友達?仲がいい?分かんない。アヤノの言ってる意味が分からない。
嘘ついているんだ。アヤノは、桜庭に気に入られようとしている。
でも、僕がそんなこと桜庭に言ったとしても信じてもらえるのか?逆に嫌われてしまうのでは?
どうしてだろう。僕は、何かしたか?いや、何かしたんじゃない、僕が桜庭の近くに居るだけで駄目なんだ。
離れよう。桜庭には悪いがそうするしかない。