平凡な私

いつも通りのんびりと時間は経過していく、何がある訳でもなく、イジメとかがある訳でもなく。
いつもどうり平和に、平凡に時間はすぎて行く。

そんな中頬杖を着いてぼーっと黒板を眺める。



私は至って平凡な女子高生だと思う。部活は多分普通の人よりは熱心に必死になってやっているけど、それ以外は特に変わったとこはない。


顔だってどこにでも居る女の子。特に目立つような豊富な胸があるわけでも、ずば抜けてスタイルがいい訳でもないし、学力だって至って平均、運動は元から出来ないとかではなかったし基本なんでもやろうとすれば平均より少し上くらい。

ただ、まぁ部活に専念しすぎて年頃の女の子が大好きであろう恋愛に興味がない所はもしかしたら普通じゃないのかも。


でも仕方ない。部活以外にやりたいこともないし、これと言っていい男子がいる訳じゃない、憧れてる先輩はいてもただの憧れ、恋愛感情はない。


そろそろ恋愛の1つでもしたら？と親友の莉子や母親には言われるけどそれに関しては流してばかりだ。だって...

「はぁ...めんどくさ」


「あらあら、めんどくさいのかしら？私の授業が」


「へ...ぁ」


ふと掛けられた声に少し驚きながら声の主を見ると少し表情を曇らせどこか怒っていると雰囲気を漂わせる国語担当で担任でもある今井 静香(ｲﾏｲ ｼｽﾞｶ)先生たった。


「では課題を多めに出してあげないといけないわね？好きになってもらうように！」


「あぁっ、それは違くて！先生の授業がめんどくさいとかじゃないんですよ！？」


「知りません！」


ふい、と顔を逸らしてプリントを数枚追加してからそのまま教室を出ていってしまった。
やってしまった......。


「全く、馬鹿だねぇ愛月は〜」


「うるさい涼」


「ま、課題頑張りなよ〜」


「莉子まで...」


少しは労わってくれる友達はいないのか！？私には！！
ポンポン、と2人に肩を叩かれる。
いや、これでも慰めてくれているんだろうけど他人事のように笑っていた。

はぁ...めんどくさいなぁ...今日寝るの遅くなりそう。



そのあとは普通に部活をして家に帰って身支度をすれば無駄に増やされてしまったプリントに取り掛かった。
案の定私が寝れたのは結局2時すぎになってしまったのだった。