「はぁ、部活めんどくさぁーい」
昼休憩、お弁当をつつきながら怠そうに口にするのは親友である飯島 莉子(イイジマ リコ)。絶賛陸上部で活動中である。
「相変わらずだね莉子は。」
「そういう愛月は思わないの?バスケ部ってタダでさえうちの学校で活動頻繁だし、ましてや2年の愛月達が入ってきて有名になり始めて、タダでさえ練習きついはずなのにさぁ」
「んー、まぁ好きだからね」
「さすがバスケ馬鹿」
馬鹿とはなんだ、と言い返そうとも思ったけどめんどくさいので辞めた。
でも確かに、私たち今の2年のメンバーがバスケ部に入ってから落ちこぼれと言われていたこの学校バスケ部は勢力を伸ばし順調に実力を上げていた。
おかげで今年入ってきた1年生も何人かそこそこ上手な子が多かった。
でもまぁただ単に私たちの代のメンバーは実力者が多いだけだろう
中学で主将を務めてたことか副主将を務めてた子が何人かいたりするだけ。
もちろん私はその中でも普通かそれより少し上。
「ほら、さっさと食べないと授業始まるよ」
食べ終わった弁当箱を鞄に詰めながらいつまでもぐだくだしている親友を急かした。