耳に甲高いくらいに響く観客達の声。
心地よく、力強く体育館の床へと叩きつけられるボールの清々しい音...。




スポーツ、それは誰もが瞳を輝かせるもの、それをプレーする人も、それを観戦する人も、試合中はキラキラと眩しいほどに輝く。


それは人にとって欠かすことの出来ない娯楽なのだろう────────。









「凄い...」







思わず小さく呟いた。
それは、小学校5年生の蒸し暑い夏休み、その日は数少ない友達の1人に連れてこられた会場での事だった。