「じゃ、ここは私の出番ですかね!!」


「え、何汐音、何する気!!?」


「白柏君を紅葉の彼氏にしてあげる!!」


自分でも、それがお節介で気合いが入りすぎているのも分かっている。


でも、紅葉このままじゃ何もしないままだよね。


「そんなお節介、いいのに、、。あと別に付き合いたいとか、、思ってないし、、、。

それと、どうやって?」


「それは勿論、紅葉が告白するしかないでしょ?

それで、私が手助けしてあげる。」


「そんなのいいって!!」


「じゃあずっとこのまま??来年3年生になって忙しくなって会えることも少なくなるかもしれないよ?そんなことしてる間に卒業だよ?いいの?紅葉はそれで」


口が勝手にベラベラと言葉を並べていった。


でもそれは嘘の気持ちでも何でもなくて、本心だ。紅葉には絶対に幸せになって欲しい。


「わかってるもん……そんなの……」


また俯き、口を尖らせて言った。


だが、今度は頭を上げる気配がない。


………しまったな。