もっと見ていたい、そんな気持ちに押されながらもコートを出たあの後、俺は壁に寄りかかりながら少しだけ入り口の方に顔を傾けていた。 まだ会って5分と経っていないのに、その後ろ姿は直ぐに見つけることが出来た。 他の女子と紛れて普通は目に付かない。 でもそれが直ぐに目に入れることが出来たのは、長谷川の誰にも負けない凛とした背中に心を掴まれたから。 それほど俺はもう、、、