「新月のこと朔っていうじゃん?それと同じ漢字で朔。名字は白柏(シラカセ)。カッコよくない?!すっごいタイプなんだー♡
それが偶然で会えちゃうなんて…ほんとラッキー…」



へぇ…



確かに紅葉の言う通り顔は整っている方だ。



ーーバシュッ…


誰かがシュートを決めた音だった。



どうやら、富谷遥樹がシュートを決めたらしい。


それは、周りの女子の黄色い声で知ることが出来た。



シュートを決めた後、ゲームを続けるのかと思えば、そうでは無かった様。


一瞬、こっちを見たと思ったら、10秒程凝視された。



瞬間、



「キャー!富谷くん!!こっち見て!!」


「素敵!!かっこいいーー!!!」



周りにいた女子から歓声が上がった。



富谷遥樹は軽く手を挙げて、コートから抜けたのが分かった。


休憩、だろうか。