「い~しや~きいも~ ほっかほかのおいもだよ~」 と焼き芋のトラックが私と羽沙弥の横を通っていく。 焼き芋のいい匂いが私の鼻をかすめる。 「うっ羽沙弥っ 羽沙弥っ 羽沙弥っっ!!」 って名前を連呼すると私の気持ちがわかったみたいで 「ハイハイ、食べたいのな」 って自転車を少し早くこいで焼き芋のトラックに追いついてくれる。