蒼井の、喜ぶ……顔。


目を細めて、口角が上がってて、こっちがびっくりするくらい、太陽みたいに明るく笑う。


不思議と元気が出てくるような、見てるこっちが安心するような、優しい表情……



って、いやいや!!



なに詳細に分析してるのよ、私。

しかも、蒼井の顔まで思い出すとか……


「あ、もしかしての、もしかしてで…
今、想像しちゃった?」


「し、してません!」


「うんうん、したのね、莉世!
あの顔は反則よね〜」


黙ってしまった私に、歩優は分かったようにウンウン頷く。


違うってば!!