「莉世!!
次の試合始まるまで時間あるし、男子の方、見に行かない?てか、応援行こ!」
「えぇ……」
タオルで汗を拭いていると、胸の前で両手を組んで、キラキラとした目で私を見る歩優。
逆に私は、露骨にげっ!と、嫌な顔をして行きたくないアピール。
「男子の応援って……歩優の目的は、蒼井でしょ?」
「え?それ以外、なくない?」
「…………」
逆に他に何があるの?と。
何言ってるの、と当たり前の表示の歩優。
それ、蒼井以外の他の男子に失礼じゃない?
そもそも、朝のことがあるし、蒼井の所に行きたく……ないんだけどなぁ。