反応すれば蒼井の思うツボ……

そう思うのに、体は正直で。


「声我慢してるの、めっちゃそそる」


なんて、意地悪そうに笑って、頭がパンクするようなことを言われてしまう。


「もっと……もっともっと、俺を意識して。
他のやつが入る隙なんかないくらい、俺しか見ないでよ」


「も…わ、分かったから……っ」


これ以上は、もう無理だってっ……


心臓はバックバク。

頭はクラクラ、顔は沸騰するくらい熱い。


甘すぎる蒼井の言動に、めまいがしそう……



「……ね、ここにキスしてもいい?」


「っ!!」


そっと親指でなぞられた部分は、唇で。


とんでもない位、色香が感じられるその視線に、背中がゾクゾクっとして、言葉が出てこない。