凛side


本当は瑠奈ちゃんのことが好き…。
けど…俺はアイドル。
確かにみんな同じ人間だし、恋のひとつやふたつくらいする…。
けど、ファンの子を裏切るようなことはできない…
俺はそっと自分の気持ちに蓋をして、友達…知り合い…マネージャーとして瑠奈ちゃんのことを支えることにした…なのに


楽屋に戻ると質問のオンパレード…
「なに?付き合ってんの?」とか「なにあれ?」とかもぉ言いたい放題…俺はいいとして瑠奈ちゃんの気持ちも考えろよ…なんて思ったのは言うまでもない…

とりあえずまとめよううるさいし…なんて思えばいきなり声がしてみんな振り返る

「あの…マネージャなのに意地張りすぎてたな…って思いまして…少し心を開いてみただけです…そんなに騒がしくなるならいつもど…」

「いいんじゃない?別にその方が俺たちも話しやすいし」

気づけばきていた湊がそういった

「なら早く準備してください!」

「はーい!」
これからは仲良く、そして騒がしくなりそうです


そっと瑠奈ちゃんの顔を見ながらいつか…隣に…なんて叶いもしない願いを心の中で小さく願った…