そして翌日
あたしはいつも通り事務所で一晩中パソコンとにらめっこ…
気づけば集合時間!やばい!なんて急いて部屋へ
「すみません!」
「あっ!おはよう、もうご飯食べた?」
「え?いえ…」
「これさ?さっきコンビニで買ったんだけど…買いすぎちゃって…ひとつどお?」
多分それは嘘だと思う…けどあたしのためについた嘘だと思うから…でも食べれる感じじゃなくて…ちょっと悩んだ…
「でも…」
「無理しなくていいよ?ただ少し…ね?」
あたしのために嘘までついて買ってきてくれた…頑張ってみよう…
「なら…ひとくちだけもらいます」
「はい!」
「あ…ありがとう…」
まさかね?誰もいないなんて思ってたのに…
「なになに?え?急展開??瑠奈ちゃんが凛と話してる!え?これはやばいニュースだ!」
「あっ!おはようございます!佐々木さん?あれ?梨花さんは…あっ!いや…」
「ん?」
「いえ…なにも…」
付き合ってることなんてみんな知らないと思ってるんだもん…結城くんに聞くなんて馬鹿だあたし…
「梨花さん昨日きたのに来ないんですかね?」
「さー?」
よかった
結城くん馬鹿で…
「あっ!これ美味しいです!」
「そう?ならよかった!ってえ?え?だ…大丈夫?」
いや美味しいんだけど口に入れて飲み込んだ瞬間吐き気に襲われた…
「ね?ジュ…ジュース買いに行かない?ね?ね?瑠奈ちゃん?ジュース飲みたいよね?」
なんて嘘バレバレな感じで連れて来られた多目的トイレ…鍵なんて締める間も無くこのまま駆け込んで今に至る…
「もう大丈夫?無理させてごめん…」
「大丈夫です。美味しかったから…ね?」
「また頑張ろうね?」
「はい!ありがとございます!」
「もう大丈夫?少し楽になった?」
「うん。」
アイドルを支えるはずのマネージャーが支えられちゃうなんて…
人生で1番恥ずかしいかも…いろんな意味で