「山下瑠奈…18歳…俺はそれしか知らない。
けど…同じ名前の子を俺は知ってるそれって瑠奈ちゃんだよね?」

「え?」

「小さな封筒にかかれたこの手紙」

俺はずっと財布に入れてあった小さなこの手紙を開いた。

俺たちに、当てられた手紙は個人宛のものも入っていてそれはそれぞれ俺らの宝物になってる…
それをそっと読み始めた

「凛くんへ
あたしは凛くんのことが大好きです。そして尊敬してます。
いつか凛くんみたいな素敵な人になりたいです。
大きなステージで一緒にお仕事ができるように頑張ります!凛くんも体に気をつけて頑張ってください!応援してます。瑠奈より。

おれはこの手紙をもらった当時アイドルなんてやめてしまおうかって思ってた。
まだまだこれからって時でギャラだって安かったし体はボロボロで正直悩んでた…そんな時にこの手紙をもらったんだ、この手紙を読んで頑張らないとな?こんな俺のことをここまで尊敬してくれてるんだ…この子のためにもアイドルをやめちゃいけない!もっとビックになっていつかこの子とお仕事をしたい!この子にずっと尊敬してもらえるような素敵な人でありたい!そう思った。
今ではたくさんのファンの人がいて、たくさんの人が俺を尊敬してくれてる。
けど俺が1人でここに来れたわけじゃない…みんなの支えがあって今の俺がいる。俺がもし1人だったら今頃死んでたんじゃないかな?」

「だって、凛くんはなんでも1人で抱え込んじゃいますもんね?ファンのことや周りのことを1番に考えすぎちゃって空まわりしちゃいますしね?」

「よく知ってるじゃん?」

「え?」

「そーだよ?俺1人でなんでも考え込んじゃうみたいで…いつも周りに1人で悩むなー!って言われるの。自分じゃわからないんだけどね?」

「そーなんですか?」

「そーなの!自分じゃさ?わかんないんだよね?
こんなの迷惑なのかもしれないけど…1人で悩んでも意味ないよ?少しでもいいから俺のこと頼って?」

「いや…あたし悩んでませんから…」

「じゃ、どーして家がないの?どーして食べれなくなっちゃったの?」

「それは…」

「悩んでるから…でしょ?」

「じゃ…悩んでます!でもあなたはアイドルあたしはマネージャーです!」

「アイドルだろうと一般人…マネージャーだろうと関係ねぇ!」

「え?
関係ありますよ…あなたにはたくさんのファンがいる…ファンの人の気持ちをもっとわかってください!」

「わかってるよ…わかってる。
ファンの子の気持ちは痛いほどわかる…」

「なら…どーして」

どーしてもこれだけは伝えたい…好きとか嫌いとかそーいうことじゃない

「俺も瑠奈ちゃんと同じ人間…アイドルと一般人…アイドルとマネージャーかもしれないけど…俺だって人間…誰と仲良くしたいとか、友達になりたいとか選ぶ権利はある?
さっき答えてくれなかったけど…
この手紙をくれた瑠奈ちゃんって山下瑠奈。今目の前にいる瑠奈ちゃんだよね?さっき俺が読んでる時すごく驚いた顔をしてたからすぐにわかったよ。
今俺らのことを俺のことをどー思ってくれてるかそれは瑠奈ちゃんにしかわからないけど…俺は今でも一緒に同じステージに立ちたい!同じ仕事をしたい!って思ってるよ?この手紙に支えられてここまで頑張って来れた。俺のことをDREAM colorのことを応援してくれて支えてくれてありがとな?」

俺がそういうと…そっと瑠奈ちゃんの目から涙が溢れた

そして俺に話してくれた…