お前は俺から離れなかったらいいんだよ

なぁ、やっぱ俺隠すのやめるわ



俺たちのために
【和也side】



隣で鼻歌を歌ってるのを呑気に聴きながら


通学路を歩く


俺は高山和也(タカヤマ カズナリ)


昨日から高校生になった


俺はいわゆる“隠れイケメン”ってやつだ



中学の時にストーカーをされ続け、


自分の容姿に嫌気がさして


隠す事を決めた


だから今も本当は暑苦しくて、柄じゃないけど


第1ボタンまでしっかり閉めて、ネクタイも


キチンと整えて、キツすぎるだろって



突っ込まれるくらいの伊達目を掛けて


元々茶色かった地毛を真っ黒に染めて


それでも、あんな目に合うくらいなら


このくらい全然平気だ


幸い事情を知っている親友も同じクラス


だったし、何より、この、呑気に



鼻歌を歌ってる


俺の幼馴染であり、


俺の好きなやつでもある


こいつ、楠蓮加(クスノキ レンカ)


こいつが居ればどんな苦痛にだって耐えられる


ってゆう位、俺がベタ惚れ



当の本人は気づくはずないけどな


なんたって超超超が付くド天然だからな


頑張っても全然気づいてくれやしない


まぁ、それも好きな所だ


鼻歌なんて可愛いから止めろよ


周りのヤツが聞いてるじゃねぇか



それもそうか、こいつは一般人だけど、


芸能人にも負けないくらいの端正な顔だち


くりっと瞳が茶色がかった大きな瞳に


ぱっちり二重、それに、書いてる訳でもない


くっきりとした涙袋


マクスからなんて必要ない