「さっきから、やたら素直だね。」

「…?そうですか?」

「嘘ついてたから、認めないと思ってたのに
すぐに認めて謝ってくれたし。普通隠すよ?」

「そうなんですか。隠す必要がある時は隠しますけど、いまは、それが無いだけです。貴方は良い人なので。」

「なんで俺が良い人だって分かるの?」

「だって、ずっと私の側に居てくれたんですよね?」

「まぁ、授業は出てたけどね。まさかそれだけで?」

「いえ。日頃も見ているので。」

瀬野 斎(セノイツキ)

剣道部所属、高校2年で県大会を突破している。
しかも優勝だ。

その端正な顔立ちとクールな性格から
((氷の王子様))とも呼ばれている。

調べることが目的だしね。

「プッアハハハハッ本当面白いね。君。フハハハッ
正直すぎて、心配になっちゃうよ」

「?そうなんですか……?」

すっごい笑われてた……何故だ何か、不愉快。

「優しいなんて、言われたの初めてだよ。」

「貴方は良い人です。そして優しいですよ。」

「うん。ありがとニコッ」

「……」