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1時間弱が過ぎて、わたしの頭はパンク寸前まできてしまった。


「づがれだ……」



楓くんはひとつひとつ丁寧に教えてくれて、わかりやすいんだけど、わたしのバカな頭が理解するのに時間がかかりすぎて、あまり進んでいない。


範囲結構広いのに、ちゃんと全部終わるのか不安になってきた。


「少し休憩しますか?先輩よく頑張ってますし」

「うぅ……楓くん優しい」



「紅茶のお代わり入れてきますね。ゆっくりくつろいでてください」


楓くんが部屋から出て行って、お言葉に甘えてゆっくりさせてもらうことにした。


猫背のせいで、背中が痛い。
グイーッと身体を伸ばすと気持ちがいい。



そのまま床に寝転んでしまいそうになったけど、どうせだったらベッドを借りてしまえ!と思って楓くんのベッドを借りる。