「此の期に及んで言い訳はいいんだよ!!」


「は、はあ……。」



やっぱり、付き合っていた時と大分性格が違うような……。


あまりにも人格が変わってしまった彼に呆然としてしまう。




………って!


今はそれどころじゃない!



夜神だよ!!



「あの、智国くん…。あたし、別に気にしてないから…。じゃあ、用事あるから先に帰るね。」


と、その場しのぎの嘘をついて立ち去ろうとする。



「オイ!ちょっと待てよ!!」


「え!?」


智国くんが帰ろうとするあたしの左腕をぐっと掴んできた!



な、何!?


あたしは早く夜神に会いたいのに…!



「智国くん、あたし用事がある、」


「お前、何なんだよ!その態度!!普通もっと傷ついたりするんじゃねえの!?」


「………え? ………えっと、何が言いたいのかさっぱり分からないんだけど…。」


「仮にも半年付き合ってたんだぜ?それなのに “別に気にしてないから” だぁ!?俺を馬鹿にしてんのか!!?」


「な、なんでそうなるの!?別に馬鹿になんかしてな、」


「好きだった男なわけだろ?!それなのに平気なそぶりしやがって!気に食わねえなっ!!」



え………。



何それ………。



意味不明な言葉の数々が雨あられのごとく降ってきて、当惑する。


「俺のこと好きだったんだろ?それともそれも嘘か?!他の目的があったんだろ!答えろよっ!!」



嘘…………?



………違う。



そんなんじゃない!