っ!?



こ、こんな顔も、するんだ……!




知らなかった……。




でも、夜神だって、


今日あたしにいちいちちょっかいを出してきては、その度に手伝ってくれてた!



火起こしも、火力を調節するのもやってくれたし、


買い出しだって、「一緒にいたい〜!」とかふざけたこと言いながら持てる分は持ってくれた…!



それにこの親睦会への参加を促してクラス全員参加までこぎつけたのも夜神の働きがあったからだし。




夜神が居なかったら、今の状況はなかったわけで……。



神出鬼没で心臓に悪いし、いつも浮ついた態度だし、節操がないっていう話はよく聞く。


でも、夜神こそ本当に困っている人がいたら助けてくれる、心優しい人……なのかもしれない。



と、とりあえず今日のことは助かったし、



ちゃんと言うべき…よね?




「……夜神。」


「ん〜?なに?やっと俺のこと好きになってくれたー?」


「そうじゃなくて!!………………あ…ありがとう。」



照れ臭いのもあってあたしはボソッと俯き加減でお礼を言った!





しかし。




「え……?何が…?」


と、夜神が“本当に分からない”と言いたげな顔であたしを覗き込んでくる。




なっ!?



こ、この男は〜!!!



人が勇気を出してせっかく言ったのに!!