「でもさ、ああいう人気者の彼女になる人は大変だろうね」

「え、あーそれはあるかもなー
…涼すけは、あわよくば彼女に…みたいなこと、考えたことねぇの?」

「え、ないよ!全くない!
結局生きる世界違うわけだし、イベントでしかASAHIくんにも会えないわけだし」

「あ、そうなん?
てっきり本気なのかと思ってた」

「まぁそりゃあんなパーフェクト男子が近くにいたら間違いなく好きになると思うよ?
でも実際はただのJKとモデル。立場違いすぎでしょ!」


近くにいたら好きになる、か…
まぁそりゃそうだよな。

…もしASAHIが俺の兄貴だって涼すけが知ったら、涼すけはどう思うんだろ。
急に距離近く感じるんじゃねぇのかな…


「あ、やばいもうこんな時間じゃん!
碧翔、ほら宣伝行く準備!」

「・・・ってか俺、今日ずっとこれ?」

「午前中だけでいいよ!
まぁどっちみち午後は部活の方で忙しいでしょ?」

「…まぁどうせ11時から店番だし、そんくらいならやるか、仕方ねぇ…」

「そうそう!
11時過ぎから飛鳥くんもステージ立ってるだろうから意味ないしね」


意味ないって。完全俺飛鳥の代わりじゃねぇか!ったく…