そういうと、女の子は白石の名前を叫ぶ。



「結衣ちゃーーーんっ!お客さんだよーーー!」



「はーーいっ!」




そう言って青髪の女が現れる。


部活の時だけ着る長袖以外の服とポニーテールに結った髪。



白石は俺の顔を見て、少し驚いた顔をするとにっこり笑う。



「何かな?」



「白石ちゃん、頭悪かったよね」



「んー…、勉強してなかったからかなぁ。


テスト時間に寝てたからかなぁ。


それとも急に目立ちたくなったとか?」



「白石ちゃんのことを聞いてるんだけどね?」



そう言って苦笑いをする光瑠。



掴めない性格だな。




「んー、頭悪いわけじゃないんだよ?」



「まぁ1位とってるぐらいだからな」




白石の前で初めて口を開くと、白石の顔が少しこわばる。



「まーねー。でもそのせいで、明日は再テストだって。



先生10人に監視されながらテスト受けるんだよ、私。



カンニングなんかしてないのにね」