2人はそう言ってまたペシペシと枕を、まるで作業のように投げつける。



「…礼央くん」




ふと、結衣が時計を見上げた。




「何?」



「もう2時だよ?そろそろ寝なくて大丈夫?」



「…私眠い」




誰よりも早く未央が反応する。



未央はすでに枕を抱きしめて、横になっていて、さっきまでの活気はどこにやったのか、もう目が半分閉じている。



普段規則正しい生活送ってるから、あんまり起きてられないうちの未央さん。


かわいいです。俺の妹天使。




「そうだな、そろそろ寝るか」



「じゃあ僕未央の隣〜」



語尾に音符がつきそうなほど嬉しそうに声を上げると、


咲久は流れるように未央の隣に潜り込んで、未央の腰に腕を巻きつけた。




「はぁ?お前…っ」



「はーい、おやすみなさーい」



俺が咲久に罵声を浴びせようとすると、結衣は2人に布団をかけて、電気を消した。