そして……。
現在私は人生初のちゃんとしたデートに今まさに出発するところである!
マンションの地下駐車場に置きっぱなしの高嶺さんの愛車が少々悲しそうだったから、どこに行きたい?と聞かれてドライブ!とかなり興奮気味にお願いしてしまって恥ずかしい……
でもそんな私に笑いを噛み殺すみたいに肩を震わせながらも高嶺さんは快く承諾してくれて、今はスマートに助手席のドアを開けて私が乗り込むのを待ってくれている。
なんだかお嬢さまにでもなったような気がして…ぎこちない動きのまま乗り込んだ。
助手席のドアをバタンと閉めて運転席に滑るように座るとすぐにエンジンをかけながら問いかけてくる。
「で?どこに行きたいんだ?」
このセリフ。
すでにドライブと決まってから何度も言われているのだが……まだ行き先を決められないでいた。
シートベルトを着けながらも必死で考える。
あ!
「あの……久しぶりに祖父母の家を見に行きたいんですけど……連れて行ってもらえませんか?」
おずおずとそう答えた私に高嶺さんは遠いのか?と聞く。
「いいえ、車なら1時間くらいのはずです。」
「じゃぁ行くか!住所とかわかるか?」
私は祖父母と暮らした懐かしい場所の住所を高嶺さんに教えられながらカーナビに入力する。
そして車はゆっくりマンションの駐車場から動き出しのだった。
現在私は人生初のちゃんとしたデートに今まさに出発するところである!
マンションの地下駐車場に置きっぱなしの高嶺さんの愛車が少々悲しそうだったから、どこに行きたい?と聞かれてドライブ!とかなり興奮気味にお願いしてしまって恥ずかしい……
でもそんな私に笑いを噛み殺すみたいに肩を震わせながらも高嶺さんは快く承諾してくれて、今はスマートに助手席のドアを開けて私が乗り込むのを待ってくれている。
なんだかお嬢さまにでもなったような気がして…ぎこちない動きのまま乗り込んだ。
助手席のドアをバタンと閉めて運転席に滑るように座るとすぐにエンジンをかけながら問いかけてくる。
「で?どこに行きたいんだ?」
このセリフ。
すでにドライブと決まってから何度も言われているのだが……まだ行き先を決められないでいた。
シートベルトを着けながらも必死で考える。
あ!
「あの……久しぶりに祖父母の家を見に行きたいんですけど……連れて行ってもらえませんか?」
おずおずとそう答えた私に高嶺さんは遠いのか?と聞く。
「いいえ、車なら1時間くらいのはずです。」
「じゃぁ行くか!住所とかわかるか?」
私は祖父母と暮らした懐かしい場所の住所を高嶺さんに教えられながらカーナビに入力する。
そして車はゆっくりマンションの駐車場から動き出しのだった。