「はぁぁ……美味しい…。幸せ…」



大きなデパートの中のフードコート内にある、ピンクの壁紙やテーブルセットが可愛いお店に入ったあと。

いちばん人気のいちごチョコクレープを口に含んだ瞬間、あまりの美味しさに頬がとろけてしまいそう。



「ありがとう、早瀬くん。本当にめちゃくちゃ美味しいです!」

「お礼はキスでいいよ?」



私の向かいに座る早瀬くんは、ニヤニヤしながらチョコバナナクレープにかじりつく。



「……ぜったいやりません」

「はは、冗談だろ?んな冷たい目で見んなって」