「満瑠ー!」
校門につくと、そこにはすでに早瀬くんの姿があった。
私に気づくなり、右手をあげて笑いかけてくれる。
「おっ……なんか露出度高めだな〜。やべぇ、そそられるわ」
「ちょっと……。エロい目つきで見ないでもらえますか」
首元とか肩とか、足とか…。
じろじろ見すぎだよっ!
「ははは……。まぁ、とりあえず行くか?」
「……手は繋がないですよ?」
「あれ、そーなの?昨日はずっと繋いでたのに?」
「あれは……状況が状況でしたから」
幽霊が出そうで怖かったから、手を繋いでいただけのことだ。
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