昨夜のことを思いだせばだすほど、早瀬くんにはイライラする。
『やっぱりアイツらのとこ行ってこよっかなー』
とか言って、また私を置いていこうとしたり。
『えーっ、私ひとりはぜったいにやだ！』
『じゃあ、一緒にいて？って言ってよ？』
『そんなっ……！』
『言えない？じゃあ行こっかな』
そんな様子で、恥ずかしがる私の反応を見てはいたずらっ子みたいに笑ったりなんかして。
『い……一緒にいて、ください…』
『なにー？ぜんぜん聞こえなかったなぁ』
『……もうっ！』
何度も何度も、一緒にいてほしいって言わされたんだから。
