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今朝も早起きをして完璧に可愛い顔をつくりあげた私は、8時30分に寮を出てはやばやと登校した。
奈央ちゃんは長い金髪についた寝癖を直すことに時間を取られてしまうから、登校はだいたいひとりなんだ。
だけど寮から学校までは10分しかかからないから、ひとりでもぜんぜん平気。
またまた早く来すぎたかな?
靴箱に靴がひとつもない。
今日も私がいちばんのりみたい。
「おっ、今日も早くから来てたんだな!」
「ん……?」
誰もいない教室の、窓際の席でぼーっとしていると。
にばんのりで教室に入ってきたのは、早瀬響(はやせひびき)くんだった。