*はる(春月)



私はずっと死にたかった

15階建てのマンションのベランダに出て
スリッパを脱ぎ床に遺書を置いて
ベランダの塀をよじ登り座った
足をぶらぶらさせながら22時にみる夜空は
とても綺麗で美しく感じた

15階から眺めるたくさんの住宅街の光がなぜか暖かく感じて、涙がでた

私だって死にたくない
もっと生きたい、、。


「…………ごめんなさい、。」




私は飛び降りた





異様に時間の感覚が長く感じた




……





*いつもの日常ー(彩音)


彩音「茉那おはよう〜!!」

茉那「あ、おはよう〜彩音」

彩音「あれ、?!春月は?」

茉那「寝坊したんじゃない?笑笑」
かもねー笑と適当に返したが
小学生からの付き合いだが
春月が寝坊したことは1回もなかった




いつもと変わらない日常
右の後ろの髪のはねを直して、
家の前の電柱にいる鳩がないていて、
いつもと変わらない月曜日
ただ月曜日は週の初めで今日は7限あるから
学校来るの少しだるかっただけ



朝のチャイムが鳴ってHRが始まる
担任の川上先生は出席をとる
はるは来ていない
昨日21時50分頃ありがとうと
LINEで急にきてから既読がつかない
のが気がかりだけど…



「あれ、?村野春月は休みかー?」

誰か知らないかー?とクラスに聞いてから
分からないから親御さんに連絡してみると
言って
HRは終わった



春月どうしたんだろう
まぁ明日には来るだろう、、
そう思って授業を受けた



7限の開始チャイムと同時に教頭先生
が入ってきた

あれ、7限総合だから担任の
はずなのに、、


川上先生はどうしたんですかー?
と学級委員が言ったら

「川上先生は急用ができてしまったので
帰りました。
なので7限は自習をして下さい」
と教頭先生が言ったので
自習をすることになった

自習ラッキーとクラス中騒ぐ中
私は悪い予感がした



それから学校から帰っても
夜になっても
寝ても
朝起きても返信がきていなかった
試しに電話してみた

既読がつかないって
こんなにも不安になるんだな、、



いつものように教室の扉を開ける

いつも私より早く来る春月は
今日もいない。


茉那もいつもより元気がなかった
茉那も春月のことが気が気でないらしい


ほんとにどうしたんだろう…
私達以外はいつも通りだ


川上先生が朝のチャイムと同時に
先生がクラスに入ると
複雑な表情をしている川上先生を見て
クラス雰囲気が一変した
しーんとなった



言いにくそうに教卓の前で一言言った
「村野春月は亡くなった」


…!?