pm 09:46


「学校のグラウンドから見えるかな」


俺はハナを連れて学校まで
自転車を飛ばした。


夜の学校は静まり返っていた。



「ハナちゃん、怖いんでしょ〜」


ちょっといじめる。


「…こ、こわくないもん。」


「うっそだ〜〜絶対怖いでしょ」


「…もうっ」



ハナはプッと頬を膨らませた。
ただしっかり俺の服を掴んでいる。