美桜ちゃんと休憩しながら歩くこと30分。
お目当ての場所に到着。

『美桜ちゃん、ここだよ』

美桜「うわ~、綺麗・・」

『美桜ちゃん』

美桜「何?」

『俺、初めて会ったときから、美桜ちゃんが好きだったんだ、よかったら、俺と付き合ってほしい』

美桜「私と付き合っても、デートもできないし、
いいことないよ?」

『そんなの、美桜ちゃんが居るだけで構わない』

美桜「私も、蓮くんが好き・・!」

『今日から、美桜って呼ぶ』

美桜「私も蓮って呼ぶね」

『美桜、今何年生?』

美桜「中学3年生だよ」

『じゃあ、5番の妹のと同じか』

美桜「何人兄妹?」

『8人だよ、一番上が大学3年生』

美桜「へぇー、凄いね、私も今年も、受験生だけど、体がこれだから、高校には行けないかもしれない、
行けたとしても、私の体の事、知っている人が居ないときついし」

『美桜、俺の所に来れば良い、一年しか見てあげられないけど、俺の兄妹も居るし』

美桜「でも、蓮の学校は、進学校でしょ?」

『そんなの、俺が教えてやるよ、美桜は体の事だけ考えれば良いよ』

美桜「ありがとう、蓮」

『そうとなれば、美桜と同い年の妹に会いに行ってみるか?』

美桜「会ってみたい!」

『よし!、ここから少し遠いから、美桜、おんぶしていってやるから、寝てて良いよ』

美桜「ありがとう、お言葉に甘えるね」

そう言うと美桜は、俺におんぶされてすぐに眠ってしまった。
美桜が起きないようにゆっくり家へと足を進めた。