五月「蓮、少し話さないか?」

『いいよ・・』

五月に言われてベランダへ。

五月「星、綺麗だな」

『そうだね・・』

五月「蓮、焦る必要はないよ、俺は高3だけど、
夢なんてない、てか、夢なんて持てない、
いつ死んでも可笑しくない体なんだから」

『五月・・・』

五月「桜から聞いたけど、今日、美桜ちゃんに会ったんだって?」

『あいつのこと、知ってるのか?』

五月「彼女は、思い心臓病を患って、生まれてきた」

『あんなに、元気そうなのにか?』

五月「元気そうに振る舞ってるのさ」

『俺、美桜ちゃんに、会いに行ってくる』

五月「蓮、美桜ちゃんを頼んだ」

『ああ』

[蓮、お前なら、あの子を笑顔にできるかもしれないな]

五月がそんなことを言っていたと知らずに蓮は、
お風呂に入っていたのだった。