五月兄の死から3ヶ月。
いつものように俺の部屋で美桜と遊んでのんびりしてした。
美桜が驚きの一言を口にする。
美桜『ねぇ、蓮』
『ん?』
美桜「来てないの・・・」
『何が?』
美桜「・・・生理・・」
『へぇ?』
美桜「病院に行ったら・・、3ヶ月だって・・・」
『嘘・・・』
美桜「私まだ大学1年生だし、蓮だってアメリカの大学行きながら、お父様やお爺様の手伝いもして、
なおかつ、桜ちゃんの目の病気の研究もしていて忙しいし、今回は諦めようと思うの」
『美桜、それは本心?』
美桜「・・・」
『美桜、お前は大学をやめて、お腹の子の母親になってほしい』
美桜「蓮・・・」
『俺はアメリカに来週には帰らないといけない、
美桜の傍に居てやれない、ごめんな』
美桜「蓮、泣かないで・・・」
『俺じゃ、お前を幸せにしてやれないかもしれないな』
美桜「蓮、私、蓮の願いを叶えるよ、蓮が帰ってくるまで、この子を守るよ」
『美桜、俺で良いのか?』
美桜「蓮が良い、蓮じゃないとやだよ」
『3年、あと3年待ってほしい、すべて終わらして帰ってくる』
美桜「待ってる、ずっと」
そう言うと俺と美桜は触れるだけのキスをした。
そして翌週、蓮はアメリカに帰ってしまった。