桜を納得させた日からちょうど1ヶ月。
俺達3人はそれぞれの病院へ出発。
美桜の容態は少し落ち着いたらしい。
心臓移植は、もう少し落ち着いたら、この病院から
岩崎先生の恩師が居る大学病院に転院して行うらしい。
何で俺はアメリカかと言うと、親父の知り合いがアメリカの大学病院に居ると言うので、その人に執刀してもらうため。

母「蓮、五月、雷都、気を付けてね」

『桜、美桜の事宜しくな』

桜「うん」

五月「そろそろ時間だな」

雷都「行ってくるな」

真咲「またな」

搭乗手続きに行こうとしたとき・・・・

「蓮~!」

『美桜!』

岩崎「良かった、間に合ったな」

『どうして美桜が?』

美桜「どうしても、見送りには行きたくて、先生に連れてきてもらったの」

雷都「絶対安静だろ?」

岩崎「美桜ちゃんの熱意には負けたよ、よっぽど蓮くんが大好きなんだね、美桜ちゃん、自分が死ぬかも知れないって言うのに、蓮くんの事だけいつも心配してるんだ」

『美桜、ありがとな』

美桜「私も早く元気になって、蓮が帰ってくるのを待ってる」

『ありがとな、美桜、これ持っとけ』

美桜「なにそれ?」

『男避け、美桜は可愛いんだから、俺のものって言う証だよ」

美桜「蓮も持ってるの?」

『俺にはこれがあるだろ?』

美桜「そうだね」

『そろそろ時間だ、美桜、頑張ろうな』

美桜「うん!」

美桜と別れて、俺達3人はそれぞれの場所へ旅立った。