蓮が心臓病だと分かってから1ヶ月。
正直言って、蓮と美桜ちゃんの病状はあんまり良くない。
真希「蓮、美桜ちゃんに会いに行かなくていいの?」
『行けない、こんな弱った姿見せたら、心配かける』
真咲「もう心配かけてると思うけどな、お前が心臓病だと診断されたとき、美桜ちゃん、泣いてたんだぞ、
そのあと、美桜ちゃん、倒れたんだ」
『え・・、何だよそれ・・』
暁斗「今は絶対安静、行ってあげたらどうだ?」
『真咲兄、連れていって』
真咲「了解、暁斗手伝ってくれ」
暁斗[コクン(..)]
俺は真咲兄と暁斗兄に連れられて、美桜の病室へやって来た。
真咲「美桜ちゃん、お客さんだよ」
美桜「誰?」
『美桜』
美桜「蓮・・?」
『何ヵ月ぶりだろ?4か月ぶり?』
美桜「それくらいかね」
『会いに来れなくてごめん、この前までピンピンしてたのに、今では、車椅子で移動しないと息が苦しくなるようになっちゃったよ』
美桜「私もだよ、蓮、少し屋上に行かない?」
『美桜、大丈夫なの?』
美桜「蓮に離さないといけないことがあるの、これからの私達二人の生活のために」
『分かった、真咲兄達は、ここで待ってて』
暁斗「いや、俺達近くまで行く、親父から頼まれてるし」
美桜「暁斗くん、お願いできる?」
暁斗[コクン(..)]
真咲「じゃ、行こうか」
俺は真咲兄に、美桜は暁斗兄に車椅子を押されて、屋上へ。