ふふ、こんな写真撮ってたなぁ…
懐かしい。
この時期、私はどんな時間より君との時間が幸せだった。
全く接点がなかった私と君との偶然の出逢い
君は覚えてる?
〜
俺さ、バンドやめるんだわ
最後のライブだし、くぅ来てくんね?
私?
インディーズのライブ見るためにライブハウスとかほとんど行かないんだけど…
まぁ、翔太の最後ぐらい見に行こうかな
取り置きしといて
お、まじで、さんきゅー
〜
旧友の翔太との何気ない会話だった。
まさか、そこで君と出会うなんて思いもしてなかった。
この時、翔太からの誘いがなければきっと二度と接点なんてなかった
神様は意地悪をしたのか、それとも幸せを与えてくれたのか…
ねぇ神様?
いるなら教えて…出逢った意味を。
〜
ママ〜
いってきまーす
でかけるのー?
気をつけてね、行ってらっしゃい
ライブかぁ…
ちょっと慣れないからドキドキするなぁ
〜
あ、そういば私あの日はじめての場所に不安を覚えながらも電車に揺られて、ライブハウスに着いた時、時間全く気にしてなくて気づけばstartから1時間以上が過ぎていたんだっけ…
〜
ガチャ
え、暗い…?
あ、今から出てくるのかな
今から誰かのライブが始まるんだ…
翔太どこだろう。
〜♪
え、何この人
何この曲。
1人なんだ…バンドじゃなくてギターと1人だけでこの世界観が出せるんだ…
〜
はじめての雰囲気、はじめての感覚
君の声が君のギターの音が
私の中を駆け巡って気づけばわたしの身体中が君色に染まっていた
気になる存在
でも、もう二度と会うことはないだろうとさえ思って偶然か緊張したのか、その日のライブに出ていた君以外のバンドにだけお疲れ様でした、良かったですの声をかけて帰った私
きっと、おつかれさまでした、良かったですじゃダメだってどこかで思ってたんだよね…
そんな薄っぺらい言葉じゃダメだって
気づけばもう私は君色から抜け出せなくなってたんだ