ーーー翌日

「えーーーー!今日早速理科あるの?まじ最悪!」

そう、今日の4時間目に理科の授業があるのだ。

「まぁまぁ、愛結落ち着いて?どんな人か、まだ分からないから。」

「まぁ、そうだよねー。」

はぁ、朝からマジで憂鬱だよ


キーンコーンカーンコーン

あ、4時間目始まりのチャイムだ。


「おーいチャイムなったぞー席付けー」


はぁ、来たよ。あの先生。


「今日から理科の担当になりました。目黒翔(メグロ カケル)です。よろしく」


と言いながら目黒先生は黒板に名前を書いた。

少しかっこいいからって女子達はしゃぎすぎ。
まぁ、うちも女子だけどさ。

なーんかやだな。


キーンコーンカーンコーン


「ねぇねぇ愛結!目黒先生近くで見たら意外とかっこよくない!?」


はぁ、あんたもかよ。まじか。


「えーそう?たしかにカッコイイかもしれないけど怖そうなのは変わりなくない?」

「まぁねー。」


ーーーー放課後


「ねぇなぎー?目黒先生って意外とかっこよくない?」

「まぁ、たしかにブスではないよね。」

「でしょー!?なのにあゆったらこわいそうだからヤダーって」

「まぁ、たしかに見た目は怖そうだよね」

「でしょでしょー?」

「でも、あゆが思ってるほど怖くもないよ?
慣れれば面白いし。」

「ホントかなー?」


その言葉を聞いて少しは安心したけど。

やっぱりまだ慣れないな。

その通りその後何度も授業を受けたがなれる気配は全くない。


だがその数日後、事件は起こった。

その事件がきっかけで、目黒先生に少しずつ惹かれていくなんて、その時のは私は思いもしなかった。