“ まもなく電車が参ります 黄色い線まで
お下がりください ”



今日も特に何も無い一日だった。


あと2週間後中間テストが迫っている。
帰ったらすぐに勉強しようと頭に思いながら
目の前で開いた電車の扉に足を掛けた



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「ただいま」


当然、誰もいない。


母は僕が小学4年生の時に亡くした。
父は毎晩外で遊んでいる。



自分の部屋の電気をつけ、机に腰を掛けた。



目の前の自分と母が写った写真立てを見る。



深呼吸をした。



そしてすぐにカバンから教材を取り出した。