俺の親友と呼べるやつは

美咲の幼なじみだった









そいつの名前は

徹と言って、学年とわず有名な

イケメンボーイ










徹はいつも美咲のこと思っていた







美咲のためならなんだって出来て

なんでも捨てられる勇気があるやつだ





別に、徹が

美咲のこと好きだとか

口に出したのを聞いた訳やない






でも、俺にはわかった

親友の勘、同じ男だから…?







なんかわからんけど






視線・声のトーン・仕草から








すぐに気づいた








あぁ、俺と一緒で

徹も美咲のことが好きなんだって








本当は、薄々気づいていた









俺よりもずっと前から

俺と出会う前から






美咲のことが好きな徹に







適うわけがないとどこかで思っていた












美咲と徹は幼なじみだから

俺の知らない小さい頃を

徹だけは知っている









ちょっとだけ悔しかったけど








でも、美咲は

俺に告白してきて









俺の彼女になった。










徹はずっと美咲から告白のこと

相談されとったみたいやった









親友の恋が俺のせいで終わるなんて

複雑な心境だったけど








徹がいつも通り気丈にふるまうから









俺は、徹に美咲のこと託された











そう思った















俺の彼女はになった美咲は、

とにかく天神乱漫で

元気な女の子。






お淑やかという言葉は

あまり似合いはしないけど





アクティブでスポーティーで

誰にでも優しい








とにかく明るい女の子で








自分では気づいてないけど

実際かなりモテている






後輩からも先輩からも好かれる

可愛げのあるやつで







俺の彼女って言うのが自慢








俺にはもったいないくらいの子









だけど、徹から美咲を奪ってしまったのは

紛れもない俺で







徹への罪悪感が密かに募っていた