私には幼稚園からの幼なじみの
徹と、大好きな彼氏の大毅がいる
徹と大毅は親友で
それぞれ部活は違うけど
3人で登下校を共にしている
私の隣にはいつも
容姿端麗でなんでも出来る
ハイスペックな大毅と
ちょっとチャラいけどほんとに優しい
モテ男でナルシストな徹の
2人がいた
徹はいつだって優しかった
中学三年生の時
高校が離れるかもしれない大毅に
勇気を出して告白ときも
告白が成功してデートに行く時も
受験でナーバスになっていた時も
行きたい学校に合格した時も
たまたま3人の高校が同じだった時も
いつだって私に笑いかけてくれて
相談にも乗ってくれた
だけど、大毅と私の二人の時間も
ちゃんと作ってくれて
チャラ男だけど
どこまでも優しい徹に
私はいつまでも甘えっぱなしだ
大毅はいつもかっこよかった
徹は確かにモテるしイケメンだけど
私が大毅に抱く気持ちが向くことはなかった
すき
その感情は、
いつどこから芽生えたのかわからない
あの日、同じクラス、
隣の席になった日から
運命だったのかもしれない
大毅は大毅でモテるし
私の周りはいつも賑やかで楽しかった
だけど、私は弱虫だから
すき
なんて、大毅伝えたのは
告白したあの1度だけだった
私は、この3年間
大毅に何をしてあげただろう?
徹にありがとうと
感謝したっけ?
こんなこと思っても
もう遅いのかもしれない
あんなことが起きるなんて
誰も予想していない
私は、後悔してもしきれない