サブローが、急患をかつぎ込んで来た。

針師のじいさんでも、素人よりはマシだ、といいかげんなことを言っていた。

急患は、体の下半身が、獣に変わっていた。

牛のようだった。

足の先は、硬いひづめとなり、深い体毛に覆われていた。

へそのあたりまで獣人化しかかって、運び込まれたのだ。

毛に覆われた太くいきり立った性器が、たくましく宙に突き出していた。

針師は、その患者を一目見て、首を横に振った。

もう、手のほどこしようがなかった。

彼はこのまま獣となって、その本能のおもむくままに生きるしかないのだ。

そそり立った性器が、それを物語っていた。