ダンデライオンの揺れる頃
ファンタジー
完
0
- 作品番号
- 151874
- 最終更新
- 2008/10/08
- 総文字数
- 18,072
- ページ数
- 61ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 15,776
- いいね数
- 0
- ランクイン履歴
-
ファンタジー16位(2008/10/14)
- ランクイン履歴
-
ファンタジー16位(2008/10/14)
わたしがまだ
20代だったころに
書いた作品です
シュールなお話とも
純愛なお話とも
SFとも
分類不可能のような
ちょっと毛色の違う
世界観を味わいたい方に
読んで頂けたらなぁ
と
思います
原稿用紙50枚ほどの短編です
この作品のレビュー
文章力は非常に高いレベルにあると思います 空気の色や質感までが容易にイメージ出来ますし、映像化、カメラアングル、という点において他の作品とは別次元でした しかし肝心の内容が私にはさっぱり理解出来ない 理解出来ない故に面白くない いったい何が言いたいのか 随所に出てくる輪郭をぼかした書き方はページをめくる手を重くします 下手な抽象画はすぐに下手だと分かりますが、上手い抽象画は見る人を選びますから 結局何が起こったのか 結局どうなったのか 明確な答えを提示しないまま物語は終わってしまいます 申し訳ありませんが評価は星一つ 私の感性が鈍いかどうかは別にして、読んだ私が理解出来なかったのは事実 ただし、機会があれば他の作品も読んでみたい……と思わせる文章力であったのも事実です
作品を読んでいくと、表紙にあった言葉や、タイトル、冒頭に使われていた単語を振り返ることがあります。 この作品もそういう仕掛けのあるひとつ。 少女が求めていたのは旅立ってしまって帰ってこない彼の姿なのか、それとも彼の与えてくれる安らぎや、その上での自己肯定や存在意義だったのか。 いやあえて、そのすべてなのでしょうきっと。 母なる大地とはよく聞くものですが、少女にとって大地は母よりも、恋人のたくましい腕や、信頼感などを連想させるのでしょう。 この人に寄り添っていられることが幸せで、この人に頼っていられれば満足な、そんな、一輪のタンポポ。ダンデライオン。 私も包み込まれたいこの世界観。味わってしまった包容力。見せつけられたのは主人公の感情。 タイトルを振り返る頃に、作品の持ち味がたくさんの花となる。
女性はやがて男の種を得て子をはらみ、新たな息吹を産み落とす。 それは、けして男にはない自然の条理。女性だけに与えられた神秘。 そこには産みの苦しみがあり、喜びがあり、絶望があり、狂気がある。 この物語に流れる感覚は、女性作家故のものなのか、それとも文学の妙なのか。 是非ご自身でお確かめ下さい。
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