石に囲まれた部屋を出るとそこは、不思議な世界が広がっていた。
辺り一面にわたあめの木が生えており羽の生えた猫がわたあめの木を食べていた。
「可愛い〜♡」
思わず声を上げる来夢。
声に驚いた猫たちは、いっせいに飛び去ってしまった。
「猫さん…」
落ち込む来夢。
そこに1匹の猫が戻ってきた。
「これあげるにゃん」
そう言ってわたあめの枝を差しだしてきた。
それを見た来夢は、まるで桜の花が咲くようにぱーっと明るい表情になった。
「ありがとー」
口いっぱいにほおばる来夢。
「あま〜い♡うま〜い♡♡最高♡♡♡」
幸せそうに食べる来夢を見ている小さなおじさんと猫も嬉しそうだった。
「あたしは、ユキって言うにゃん。あなたの名前も教えて欲しいにゃん」
ユキと名乗った猫は全身真っ白でまるで新雪のようだった。
「私は、来夢だよ。ところでユキちゃんの右目と左目は、なんで色が違うの?」
不思議そうに来夢が聞くとユキは、自慢げに答えた。
「あたしのお父さんは、羽猫にゃんだけどね、お母さんが雪猫にゃの。あっ雪猫ってのは、この辺りには、住んでにゃいんだけどね。とってもきれいな猫にゃんだよ」
幸せそうに話すユキの話を聞いているうちに来夢は、とっても幸せな気持ちになっていた。
「私も、ユキちゃんのお母さんに会ってみたいにゃん。ってあれ?」
「にゃは。来夢あたしの口ぐせ写ってるにゃん」
「ほんとだー」
そう言って笑い合う来夢とユキ。
そんな2人を見ているとまるで本当の姉妹みたいだなーと小さなおじさんは、思うのだった。
「来夢ってにゃんか不思議な格好してるにゃんね?どこから来たにゃん?」
「来夢は、和歌山から来たよ」
元気に答える来夢。しかしユキは、不思議そうな顔をしていた。
「それってどこにあるにゃん?」
「どこって日本だよ?」
首を傾げて答える来夢。
とても困惑したユキは、小さなおじさんに助けを求めてきた。
「和歌山ってどこにあるにゃん?」
小声で、聞いてくるユキ。
「和歌山は、異世界の国だよ…私が来夢をプリンセスにするために連れてきたんだ」
「はっ?」
唖然とした表情のまま固まるユキ。
「この世界のバランスが崩れてきているのは、知ってるよな?」
「ええ。黒の女王と白の女王がマカロン国を滅ぼしたせいで世界のバランスがこわれかけていると風の噂で聞いた事があるにゃん」
「そうだ。そこで世界を救うために来夢を連れてきたんだ」
「連れてきたってあんた…あんな小さな少女に何ができるっていうにゃんよ」
感情をあらわにして怒るユキ。
それもそのはず、来夢は、今年3歳になる少女なのだ。
「ユキちゃん、小さなおじさんを怒らないで。ここは、来夢の夢の世界だから来夢は、なんでもできるんだよ」
眩しい笑顔で答える来夢。
そんな来夢の笑顔を見ているとユキは、何も言えなくなってしまった。
「あたしも、ついていくにゃん」
凛々しい顔つきで答える彼女は、猫というより白い獅子のようだった。
「ホント?やったー」
来夢は、飛び跳ねて喜んだ。
この子の笑顔を守らないと。
その時ユキは、心に強く誓うのだった。
辺り一面にわたあめの木が生えており羽の生えた猫がわたあめの木を食べていた。
「可愛い〜♡」
思わず声を上げる来夢。
声に驚いた猫たちは、いっせいに飛び去ってしまった。
「猫さん…」
落ち込む来夢。
そこに1匹の猫が戻ってきた。
「これあげるにゃん」
そう言ってわたあめの枝を差しだしてきた。
それを見た来夢は、まるで桜の花が咲くようにぱーっと明るい表情になった。
「ありがとー」
口いっぱいにほおばる来夢。
「あま〜い♡うま〜い♡♡最高♡♡♡」
幸せそうに食べる来夢を見ている小さなおじさんと猫も嬉しそうだった。
「あたしは、ユキって言うにゃん。あなたの名前も教えて欲しいにゃん」
ユキと名乗った猫は全身真っ白でまるで新雪のようだった。
「私は、来夢だよ。ところでユキちゃんの右目と左目は、なんで色が違うの?」
不思議そうに来夢が聞くとユキは、自慢げに答えた。
「あたしのお父さんは、羽猫にゃんだけどね、お母さんが雪猫にゃの。あっ雪猫ってのは、この辺りには、住んでにゃいんだけどね。とってもきれいな猫にゃんだよ」
幸せそうに話すユキの話を聞いているうちに来夢は、とっても幸せな気持ちになっていた。
「私も、ユキちゃんのお母さんに会ってみたいにゃん。ってあれ?」
「にゃは。来夢あたしの口ぐせ写ってるにゃん」
「ほんとだー」
そう言って笑い合う来夢とユキ。
そんな2人を見ているとまるで本当の姉妹みたいだなーと小さなおじさんは、思うのだった。
「来夢ってにゃんか不思議な格好してるにゃんね?どこから来たにゃん?」
「来夢は、和歌山から来たよ」
元気に答える来夢。しかしユキは、不思議そうな顔をしていた。
「それってどこにあるにゃん?」
「どこって日本だよ?」
首を傾げて答える来夢。
とても困惑したユキは、小さなおじさんに助けを求めてきた。
「和歌山ってどこにあるにゃん?」
小声で、聞いてくるユキ。
「和歌山は、異世界の国だよ…私が来夢をプリンセスにするために連れてきたんだ」
「はっ?」
唖然とした表情のまま固まるユキ。
「この世界のバランスが崩れてきているのは、知ってるよな?」
「ええ。黒の女王と白の女王がマカロン国を滅ぼしたせいで世界のバランスがこわれかけていると風の噂で聞いた事があるにゃん」
「そうだ。そこで世界を救うために来夢を連れてきたんだ」
「連れてきたってあんた…あんな小さな少女に何ができるっていうにゃんよ」
感情をあらわにして怒るユキ。
それもそのはず、来夢は、今年3歳になる少女なのだ。
「ユキちゃん、小さなおじさんを怒らないで。ここは、来夢の夢の世界だから来夢は、なんでもできるんだよ」
眩しい笑顔で答える来夢。
そんな来夢の笑顔を見ているとユキは、何も言えなくなってしまった。
「あたしも、ついていくにゃん」
凛々しい顔つきで答える彼女は、猫というより白い獅子のようだった。
「ホント?やったー」
来夢は、飛び跳ねて喜んだ。
この子の笑顔を守らないと。
その時ユキは、心に強く誓うのだった。